銀装妖精
ACT10「光と闇」
剣を合わせたまま動かないフィーリアと風濫
「お姉様。何故そちらに居るのですか?」
「…色々とね。彼女にも関係している事だから。」
フィーリアの言葉を聞き再度口を開く風濫
「彼女。雛の事ですか?」
「…それも、有るわ。けど、本当は漆黒の君。」
フィーリアの言葉に疑問に思う風濫
「漆黒の君が?だって彼女は…。」
「反英霊よ。呼び出しの触媒迄は知らないけど。」
そう言うと距離を取るフィーリア
「けど、私は彼女の気質によって、呼ばれたのかもしれないけどね。」
フィーリアの言葉に何かを確信する風濫
「お姉様。まさか漆黒の君の正体は…。」
そこまで言うと目の前を桜が通過する
そのまま壁に激突する桜
「桜!」
叫ぶと同時に飛んで来た方向を見る風濫
そこには漆黒の君の姿が有った
「脆いな。…フィーリア、何故立っている?戦いはどうした?」
「彼女次第ですよ、私は。」
そう言うと風濫を見るフィーリア
「そう。」
そう言うと桜を見据える漆黒の君
一方の桜は立ち上がりカードホルダーを展開させていた
カードホルダーから一枚のカードを取り出すと口を開く桜
「何故だろう?会った事なんて無いのに、懐かしい感じがする。」
そう言うとカードをスキャンする桜
―Form Saint Knight―
電子音声の後、白き鎧を纏い、髪は金に変わり腰迄伸びる
「クリス。」
「唯さん。」
同時にその名を口にするフィーリアと風濫
「それが、どうした!」
そう言うと同時に衝撃波を飛ばす漆黒の君
それを剣で払う桜
「弾かれた?」
驚きを隠せない漆黒の君
「けど、何だ?何か、懐かしい気がする。」
「それは貴女の正体に有るわ。」
疑問を持つ漆黒の君に対しそう言い放つフィーリア
「どう言う事だ?私はずっと漆黒の君として…「違う!」
漆黒の君の言葉を遮るフィーリア
「何が違うと言うの。」
「漆黒の君。貴女は反英霊、そしてとある人物の闇の部分よ。」
フィーリアの言葉に黙り込む漆黒の君
「桜!」
風濫が桜の名を叫ぶ
それと同時に漆黒の君を突き刺す桜
「なっ!」
突然の事に驚く漆黒の君
「私が、こんな所で…。」
「良いのよ。さぁ、戻りなさい。漆黒の君。いえ、漆黒の妖精。…フェイト。」
その名を聞き全てを理解する漆黒の君
「…そうか。そう、だったんだ。ありがとう。」
その言葉にカードホルダーから一枚の何も描かれてないカードが飛び出す
「我が名はフェイト。漆黒の妖精フェイト。汝に我が力、受け渡さん。」
そう言うとカードにフェイトの姿が映し出される
「フィーリア。私は、戻るね。彼女の元へ。」
「えぇ。」
フィーリアの返事を聞くと消え去る漆黒の君
残ったカードを持つ桜
「ダークネスフェアリーフェイト。使わせて頂きます。」
桜がそう言うと同時に吹っ飛んで来るフィーナと銀麗
「フィーナさん!銀麗!」
思わず叫ぶ風濫
「この程度なの?つまらないわね。」
声のした方を見るとそこに居たのはレイヴン
「桜!」
そう言うとレヴィンクライスを構える風濫
「はい!」
―Form Silver Fairy―
電子音声と共に銀装を纏う桜
それと同時に後方から巨大な魔力を感じる一同
「この感じ、フィーナさん?」
「やれやれ。桜、銀麗をお願い。風濫、行くわよ。」
そう言うフィーナは雷を纏っていた
「…はい。」
そう言うと同時に駆け出す風濫とフィーナ
それと同時に銀麗の元に寄る桜
「銀麗、大丈夫?」
「桜さん。…はい、何とか。」
桜の言葉に返事をする銀麗
「行ける?」
「…はい!」
そう言うと立ち上がり銀槍を構える銀麗
「それじゃ私も…。」
そう言ってカードホルダーを見ると一枚のカードが発光していた
疑問に思いそのカードを引きぬく桜
「何これ?戦女神?」
疑問に思う桜
そのカードには、戦女神の絵柄が浮かび上がって来ていた
続く
次回予告
浮かび上がりし絵柄は、戦女神
カードの絵柄が意味する力は?
次回ACT11「戦女神」
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