銀装妖精
ACT12「約束の時」
レイヴンを浄化し、全てが終わった
それと同時に消失していくカヤキス
「カヤキスさん、何で?」
疑問を口にする風濫
「リミットブレイクによる過度のオーバーロード。そんな所ですか?」
「まっ、そんな感じだ。」
フィーナの言葉にそう答えるカヤキス
「違う。」
ふと言葉を漏らすフィーリア
フィーリアの言葉に疑問に思うフィーナ・風濫・桜・銀麗
「フィーリア。何が違うって言うの?」
「…来たのよ。その時が。」
フィーリアの言葉に何かに気付く風濫
「まさか。けど、カヤキスさんは人間な筈。」
「違う。今の彼は…、神族。」
フィーリアの言葉に驚くフィーナと風濫
「活動時間の限界?いや、でもそんな概念無かった筈。」
「寄り代が有るならね。」
風濫の疑問に応えるかのようにそう言うフィーリア
「まさか、私達の前に姿を現した時から。」
風濫の言葉に頷くカヤキス
「悔いや、心残りは無いんですか?」
ふとフィーナが尋ねる
「…羽咲を。いや、ユイを頼む。夢野だけじゃ大変だと思うからな。」
カヤキスの言葉に無言で頷くフィーリア・フィーナ・風濫
「フィーリア。新しい時を生きろ。」
「…はい。」
「フィーナ。天宮の方、頼むぞ。」
「解りました。」
「間宮。新しい火を絶やすな。それと、聖に会ったらすまないと。」
「はい。必ず、伝えます。」
「…それじゃ、俺は帰るわ。またな。」
そう言うとその場から消えるカヤキス
それと同時にその場で泣き崩れるフィーリア
「…ねぇ、桜。」
「どうしたの?銀麗。」
ふと尋ねられ疑問に思う桜
「私、今なら解る。あの人が、どれだけ重要な位置に居たか。」
「…そう。今は、静かに見送ろう。」
桜の言葉に頷く銀麗
校庭
校舎内から出てくるフィーリア・フィーナ・風濫・桜と、雛を抱える銀麗
「銀麗!」
思わず声を出す香里
「香里。…大丈夫、全部終わったよ。雛も、気を失っているだけ。」
「…良かった。」
銀麗の言葉に安心する香里
「あの人は、逝ったんだな。」
ふと結城に声を掛けられる
「結城、気付いていたの?」
問い返すフィーナ
「あぁ。そんな気配がしててな。」
「そう。」
「とりあえず、帰ろう。これで、一段落だ。」
結城の言葉に頷くフィーナ
3日後
県警特機隊隊室
「フィーナ、居るか〜?」
そんな声を上げて部屋に入って来る結城
「結城、どうしたの?」
「お達し。何やら外国から姫様が外交しに来るから護衛に付け。だってよ。」
「メンバーは?」
「天宮組。それと天宮の本隊からの1〜2人増援が来るってよ。」
「えっ?」
思いがけない一言に疑問に思うフィーナ
「もしかして楓さんですかね?」
何処で聞いていたのか桜が入って来る
「それはまだ解らないな。とりあえず日程は一週間後。午後1時迄には羽田に来いだと。」
「結城、詳細それだけ?」
「詳しくこれ見ろ。」
そう言うと書類を机に置く結城
「やれやれ。」
そう言いながらも書類に目を通すフィーナと桜
天宮市
天宮中央駅
そこにはイシュタル・楓・アインスの姿が有った
「それじゃイシュタルさん。天宮をお願いします。」
「気を付けてね、楓。…アインスも。」
イシュタルの言葉に口を開くアインス
「本当は裏方なんですが、仕方有りませんよ。」
「それでは、行ってきます。」
楓の言葉に口を開くイシュタル
「行ってらっしゃい。」
その言葉を聞きホームへと消えて行く楓とアインス
「…大変になるわね。ここも。」
そう言いながら駅を後にするイシュタル
―久しぶりね―
―はい。今回は外交の為ですから、この前とは違いますもんね―
―フフッ、そうね。警備も連れてきているし―
―警備はお任せを。現地の警察組織と協力して万全の警備態勢を敷きます―
―フフッ、ありがとう―
―当然の事です―
続く
次回予告
訪れるのは月の姫
それと共に懐かしい顔にも出会う
蒼き星の国日本と月の王国
この二つの外交がもたらすのは?
次回ACT13「月の王国のお姫様」